最近、私は10年以上ぶりにゴルフを再開した。
今のところへ引っ越ししてくる前に、もうゴルフをすることはないと思っていたから、セットはすべて置いてきてしまった。
ところが、コンペに熱心に誘われたので再開することにした。
参加してみると、すばらしく上手な女性がいたので話を聞いてみると、彼女はコーチについていたと言う。
そして、7番アイアンを徹底的に練習させられたと話した。
どのクラブから始めるかということについては、プロコーチによっても意見の別れるところであるが、彼女のコーチはそうだったという話である。
■指導のメリハリ優れた教師に共通するのは指導のメリハリだと思う。
なぜメリハリがあるかというと、自分の指導に自信があるからだと思う。
つまり、自分のやり方でやれば、必ず上達するという自信である。
これは、言葉を変えれば、自分のやり方に従ってくれたら、必ず上達させるという
上達請負人なのだ。
■分析力プロのコーチに必要なのは分析力である。
ゴルフの場合なら、クラブの握り方からスイングまでを見て、良い悪いが瞬時にチェックできて、具体的に指摘できることである。
必要なら、なぜそうしなければならないか説明できることも必要。
かつ、お手本を示せることも必要。
そして、コーチの指示を守ったことで、上達が実感できることが大切である。
こうして、コーチの説得力は増し、信頼感も増す。
■褒めるということ「褒める」の意味は二通りある。
一つは「たたえる」という意味である。
例えば、このほどテニスの錦織選手が決勝に進んだことを、国民がたたえるという意味である。
二つ目は「高く評価する」という意味である。
コーチが指導中に褒めるのは、高く評価するということで意味がある。
初心者は、練習中に、どういう状態が良いのかを客観的に知ることが難しい。
そこで、客観的に分析できるコーチが必要なのだが、コーチは「上達請負人」なので、上達を請け負う以上は生徒が言ったとおりにやってくれなければ困る。
それで、良い状態の時は「良い」とはっきり生徒に伝えることが大切である。
初心者である生徒は、どの状態の時良いと言ってもらえるかわからないが、何回も繰り返すとき、どういう時に良いと言ってもらえるかが次第にわかってくる。
特に、良いと言ってもらえることを期待して行った時、予想通り良いと言われたら自信がつくことになる。
つまり、
良い悪いがはっきり言えることは、名前だけのコーチかプロコーチかの違いとも言える。
良い状態の時「そうだ、今のがとてもよかった」などと褒めることで、生徒は良い状態の印象を強くする。
これが
指導における褒めるの効果であり、これを「たたえる」との区別ができていない人がいる。
憂うべきは教師の中にも、褒めるの二通りの区別ができていない人がいることである。
「たたえる」という褒めるは誰にもできることである。
しかし、指導における高い評価である褒めるは、プロコーチでなければできないことである。
だから、
教師の力量とは褒めることができるかどうかであるとも言える。
褒めることができるコーチとは、自らも実践者であり苦労した人、お手本が示せる人である。
私は一応、ゴルフを何年か経験しているが、我流であり、人のスイングを見ても分析はできない。
だから、ゴルフのコーチはできない。
[注]
「ほめる」は「褒める」で「誉める」は常用漢字にはない。学校も「褒める」で教えることになっている。
従って、本記事では「褒める」を使用した。
教育に情熱を


posted by edlwiss at 23:02
|
Comment(3)
|
TrackBack(0)
|
教育研究