大分県の教育長が教育汚職に関して、児童生徒へ謝罪文を送った。謝罪文と言うが、今ひとつこの行為の意図がわからない。
文章を読んでみると、確かに「お詫びします」という言葉が入っている。
また、教育をよくするように約束するとも言っている。
だが、この事件は覆水盆に返らずの典型である。
亡くなった人が戻ってこないように、この失った信用は回復できない。
いくら約束すると言っても、不信感はぬぐえないだろう。
リーダーが力を発揮するのは、非常事態の時だ。
非常事態の時、リーダーがどう判断し、行動するかでそのリーダーの価値が決まる。
だから、この事件はトップの小矢文則教育長が、これから具体的にどう行動するかで教育長としての資質が問われるのだ。
お詫びの文面だけでは、無難な言葉こそ並んでいるが、残念ながら心は伝わってこない。
むしろ、異例の文章を子どもたちに配ったという、パフォーマンスというとらえ方もできる。
教育長自身も含めて、教育人事をこれまでの人脈と無関係な人に一新するぐらいのことをすれば、説得力はあると思うが、児童生徒に謝罪文を送ったというだけでは、これから目に見えた改革をしなければ、大人はいつもそうなんだという不信感を増幅させるだけになると思う。
【謝罪文全文】
大分県内小・中学校の児童生徒の皆さんへ
新しい学年・学級で、先生と皆さんが一緒になって勉強や運動に頑張ってい
た一学期に、大分県教育委員会で働く職員や学校の校長先生・教頭先生が逮捕
されるという事件が起きました。皆さんやご家族の信頼を裏切ることになりま
したことを、大分県教育行政の責任者として深くお詫び申し上げます。
学校は、皆さんが安心して学習したり、遊んだりして、将来に向けて、のび
のびと成長するところです。その学校で、皆さんを教え導くべき先生が、社会
のルールを破り、警察に逮捕されたのです。しかし、学校の先生であれ、悪い
ことをした人は、必ず罰せられなければなりません。これもまた、社会のルー
ルです。
この事件で、皆さんの心は大変傷つけられたことでしょう。そして、夏休み
に入った今も、テレビニュースや新聞などで報道され、不安に思っている人も
いるでしょう。
しかし、学校の先生方は、皆さんのことを一番大事に思い、皆さんがすくす
くとりっぱに成長することをいつも願っています。このことだけは、しっかり、
胸にきざんでください。そして、私ども県教育委員会も、皆さんを思う気持ち
は学校の先生方と全く同じです。私は、昨年の5月に教育長になってから、常
に「子どもを中心に据えて」考え、行動して教育を進めていかなければならな
いことを、全職員に強調してきました。
今、私は、皆さんの不安や心配を取り除き、安心できるようにすることが、
大変、大事なことだと思います。一刻も早く事実関係や背景を調査究明し、二
度とこのようなことが起こらないよう、大分県の教育を良くすることを皆さん
に約束します。そして、1日も早く皆さんが、安心して学校に登校し、楽しく
友だちや先生たちと勉強したり、遊んだりできるように全力を尽くします。
暑い夏は、まだまだ続きます。元気に、夏休みを過ごし、楽しい思い出を作
ってください。
平成20年8月6日
大分県教育委員会
教育長小矢文則
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