2011年01月13日

いじめをなくすには

自殺者が出てからでは遅い。人の命がかかっている以上は、なりふりをかまっている余裕はない。
一言でいじめと言っても、問題にはならないものから深刻なものまである。
ここでは深刻な、自殺に至るかもしれないというものを防ぐことを考える。

本来なら、担任がクラスの空気がおかしいと感じるようでなければならないが、ならないと言っても、そんな情けない担任をあてにすることはできない。
何度も言うが、人の命がかかっている以上はだれそれの名誉など考えておれない。

1.携帯を持たせる

携帯とは携帯電話のことであるが、子どもにそういうものが必要かどうかという議論もある。
ここでは、いじめのターゲットになる恐れのある子どもに携帯電話を持たせるというものである。
今は消滅してしまった感のあるポケットベルのようなものでもよい。
緊急時に、ボタンを押すとしかるべきところへSOSが伝わるようにする。
ついでに、本人の場所が特定できるようにする。地図上に出ればなおよい。

実施にあたっては、いろいろ難癖をつける人も予想されるが、ここでは詳細を言わない。
とにかく、緊急連絡ができるようにするということだ。
そういうものを持っているということで、いじめをする側を抑制する効果も考えられる。

2.ソシオメトリーの活用

ソシオメトリーを知らない人のために、簡単に説明する。

交友関係調査を行い。それを図式化して、グループを作る。

sosio.gif


選択(相互選択)、排斥(相互排斥)、無選択があるが、大切なことは相互選択や選択だけでグループを作ること。絶対に排斥関係が入らないようにすること。
よく、グループ作りをするときに等質グループという言葉が聞かれる。

この場合、学力(成績)がグループごとに偏らないことを言うようだが、そういう機械的なグループ作りはダメである。
たとえ、グループの学力が低い者が集まってしまったとしても、選択もしくは選択グループを中心にして作ることが大切である。

図を作ってみると、選択も排斥もされない、いわゆる孤立児とか周辺児と言われる者の存在が明らかになることがある。
実は排斥される者より誰からも選択、排斥を受けない者が最も問題である。

将来、社会的に大きなニュースになる犯罪を犯す可能性が高いと言われる。
昨今、若者のそういう犯罪が話題になるが、まず、学校時代にはまじめでおとなしかったと報道されている。

なお、もう一つ大事なことがある。
それは、先生がグループを作って、子どもに「先生がみんなのグループを作ったから・・・」というと、子どもは必ず反対する。
それでどう対応するかというと
「とにかく、先生の作ったグループで、一度集まってくれるかな。それで、嫌だったら変えてもいいから」
というふうに発表する。

間違っても、教室内で「それでは好きな子同士集まってください」と目に見えるやり方でやってはいけない。

ソシオメトリーを使って、先生が作ったグループを子どもに発表して、よくなかったら変更してくださいと言っても、まず変更したいという意見は出ない。

ソシオメトリーについては、こちらを参照されたい。baumtest.jpgなお、パソコンを使って集計するソフトもあるので、これも参考にされたい。
また、ソシオメトリーの権威としては、ソシオメトリーの理論と方法 (1959年)が有名である。

3.バウムテストを行う

バウムテストを行うことによって、子どもの生育中の心の傷や現在の心理状況、家庭でどのように育てられているかの見当がつく。詳しくはここを参照されたい。

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posted by edlwiss at 23:01 | Comment(2) | TrackBack(0) | 教育研究
この記事へのコメント
参観日に気付いたこと
先生が完全に気づいてるのに、気づいてないふりをしている。これが一番子供達からなめられる態度です。先生が完全に子供達におびえている。
先生もまじっていじめに参加してしまう。これもよくあります。
親もいじめに参加している。

小学校 中学校で注意しなければ、大人になって続き必ずしっぺ返しがくるものです。

悪いことしたら罰がくだるとか、神様が見てるから行いをきちっとしないとだめだよとか誰も教える人はいません。子供達はいじめはお得な行為だと思っています。

いじめられてる人を助けた人が今度はいじめられっ子になります。

学校に正義はありません。なので先生の給与を下げるべきです。
先生 教頭 校長がしっかりした人がなってくれるといいのですが、むしろいじめをしてた側がなってるので、いじめをする人の気持ちはよくわかるけど、いじめられてる子の気持ちがわからない人の方ばかりなのです。

いじめの為若い命が消えていくことがないように自分は考えました。
提案
てっとりばやいいじめの解決方法は、学校に行く時間 日数を短くすることでしょう。
Posted by ななし at 2011年09月20日 10:09
ななし さんの投稿について。

いろいろなことが言える投稿で、一言で結論を出せないというのが正直なところです。

(1)まず「いじめ」見られたんですか?
それは「いじめ」だったんですか?

(2)先生がいじめに参加する?
「よくあること」なんですか?
少なくとも、私は知りません。

(3)誰も教える人がいません?
どうしてそんなことが言えるのでしょう?

(4)学校に正義はありません?
どうしてそんなことが言えるのでしょう?
しばしば思うことですが「学校」という集合体全部を一括りにそう言えるのでしょうか?
この投稿の内容だけで、全国の学校の先生の給与を下げるというのは短絡的な考えに思います。
(給与を下げたら、ますます先生のなり手がいなくなることも考えられます。)

等々、このコメントでは数々の疑問が出てきます。
全体の印象では、学校というものに対して反感を持っている、いや先生に対して反感を感じます。
それでは、学校をどうすればよいのでしょうか?
給料を下げればよいですか?

それに、あなたは参観日で「いじめ」を見たんですね?
だったら、なぜ、あなたは「傍観者」なんですか?

批判は大いに結構だが、批判だけで観客になっているというのは、いただけません。
自分も泥をかぶって対処するということが必要だと思います。
まして、自分の子どものいる学校でしょう?
Posted by dolce at 2011年09月20日 11:37
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