2011年03月22日

部活動におけるゆとり教育

部活動でゆとり教育なんて、変な気がするかも知れません。
ゆとり教育と言うと、ずいぶん批判もされ、賛否両論あるようですが、固い話は別として人間にはゆとりが必要だと思っています。

大勢の人が集まって何かをするほど、それぞれの者が勝手なことを言っていてはまとまりません。
お互いに譲りあうという気持ちがなければ、ひとつの目的に向かっていくことはできません。
しかし、そこには必然的にストレスも生ずると思うのです。
家庭環境も違い、様々な個性が集まるところではなおのことです。

サラリーマンだって、有給休暇というものがあって、年間何日という休みが、会社の仕事に差し支えない範囲で自由にとることができます。

私はこの仕組に興味を持ちました。

生徒に有給休暇なんてことはありませんが、私は部活動でも個人が自由に休みをとることができる制度を作ろうと思いました。

具体的にどう実施したかというと、部活動の練習は終わりの時間ぎりぎりまで行うのではなく、15分前に終わって、連絡の時間とミーティングの時間を取りました。

連絡の時間には、練習を休みたい日がある者は申し出ることにしました。
理由は何でも構いません。
今度の日曜日は、どこどこへ遊びにいきたいので、休ませてくださいとみんなに許可を得るのです。

部長が「どうでしょうか?」と言います。
すると、時に、日頃練習が進んでいないから、よくないと思いますなどの意見が出ることがあります。

最終的に、部長が「休んでもいいと思う人は手を挙げてください」と言います。
それで、過半数の者が手を挙げてくれたら、休みを許可してもらえるというものです。

kiminokanousei.jpg私は始め、こんなことうまく行くかなと思っていましたが、生徒たちは非常にまじめに取り組みました。

部活動の練習の参加をあまりにも厳しくすると、時に嘘をついて休みをもらおうと考えることがあるとわかったことも、こういう制度を作った理由でもあります。

つまり、嘘をついて休みをもらおうとする気持ちをなくしたいと思ったのです。
そして、まじめに練習をしていたら、休みがもらえるということで、練習の集中度を高めようというねらいもありました。

実行してみると、このねらいは非常によく達せいされたと思います。

休みがもらえた生徒は、予定表の黒板に名前が書かれます。
練習中に、なぜ欠席しているのかもわかりますし、あらかじめ誰が欠席するかということで、練習の予定も立ちます。

私はこういう方法がいいと言っているのではなく、実践したことを発表しています。
実践もしないで、架空のことを、さもそれが絶対のように言う人は信用しません。

時々「そんなにいい方法があるのなら、教えてくれ」などと言う人がいますが、たとえ、同じ方法をとったとしても、指導者(言う人)が違えば、それだけで効果は違ってくると思います。

ゲーテは死の間際に「もっと光を」と言ったそうで、それが何を示唆したことなのだろうかと話題になりました。
いろいろな人がいろいろな意味付けをしたようですが、ある人は「カーテンが閉まっていて暗いから、明るくして欲しい」と言ったんだよと言います。

真実はわかりませんが、真実が「カーテンを開けて欲しい」であったにしても、ゲーテだからそれだけの影響力があるわけです。

人に物を売るという営業の仕事は難しいと思います。
優秀なセールスマンであっても「日本人に何かを売ることは、エスキモーに冷蔵庫を売るより難しい」と言っています。

企業は販売力を高めるために、優秀なセールスマンを講師に招いて講演会などを行っていますが、参考にはなるものの、優秀なセールスマンと同じ方法をとったところで、売れるようになるとも言えません。

何か共通した大原則は学べるのかも知れませんが、現場に即したやり方、その人に適したやり方はその人自身が発見しなければならないものだと思います。

しかし、実践したものは生々しいものがあって、イミテーションではありませんから、その生きたものの中から何か感じるものはあると思います。
そっくり真似してもうまくいくとは限らないが、実践報告には掴みどころのない人間というものを知る手がかりになると思っています。

そういう意味で、私は実践者の報告に興味を持っています。

にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ


posted by edlwiss at 22:24 | Comment(0) | TrackBack(1) | 教育研究
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック

「ちゃんとノートを取ってください」 ゆとり「は?なんで?」 スマホで黒板撮影するのが現在の主流に
Excerpt: 1 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2012/10/29(月) 18:54:24.05 ID:hxy2Lqsd0● ?2BP(1001)近の若者は、學校で教室の黒板をケータイやスマホ..
Weblog: 【2ch】ニュース速報嫌儲版
Tracked: 2012-10-29 21:01

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。