2011年10月11日

学力テストは一体、何を測っているのですか?

gakuryokuteikaronso.jpg学力の向上とか、学力が低いとか高いとか言いますが、学力って一体何ですか?

誰かが主観で作ったテストに「学力テスト」と名づければ、それは学力テストになるのですか?

学校で通常、行われているテストは学力テストですか?

学力テストって、一体、何の目的で何を測っているのですか?

学力という言葉が出る度に、こういう疑問が次々と出てくる。

それは、学力とは何かがはっきりしていないことに原因があると思う。

学力を問題にする人は、学力とは何かわかっているのですか?
そして、学力テストと称して、どれほどの意義があるのかわからないテストの点をなぜ、そんなに気にするのですか?

点数を気にすれば気にするほど、それが学校教育へのプレッシャーになって、点数を気にするあまり、点数を稼ぐことのみに学校の指導が過熱することに懸念を感じます。
それが、過度の競争を生むという不安なのだと思うのです。

それを{競争]=[良いこと]という単純思考で処理されたのではたまったものではないと思うのです。

競争の原理を活用することは、時と場合によっては意味のあることだと思いますが、短絡思考でそれを用いたら「キチガイに刃物」になりかねません。

だから、テストを競争に用いるのなら、一体、それは何のために、何を競争させているのかを明確にしておかなければならないと思うのです。

学力、学力と大騒ぎするのに、学力テストそのものに「このテストは何を測っているのか」とか「テストそのものの妥当性」に焦点をあてて考えるということをしていないのではないでしょうか?

人の能力を測るとしたら、それは国語、社会、数学、理科、英語だけでいいのですか?
なぜ、音楽、美術、家庭、体育はテストしないのでしょうか?

学力テストは記憶力テストか?

学力テストと称するものが、記憶力のよい者に有利に働けば、それは記憶力テストと言えるでしょう。
記憶力のいいことは、いいことに違いないと思いますが、それがすべてではないと思います。

記憶力がすべてならば、コンピュータが最もよいということになり、人間の出る幕はありません。
今日では、記憶力に優れているコンピュータを活用する能力が人には求められています。

学力テストの結果がいいとはどういう効果をもたらすのか

学力テストの結果というのは、車のカタログに載っている、スペック(性能)のようなものなのですか?

人間の場合は、性能というより能力と言うべきでしょうが、学力テストというのはその人の能力を表しているのでしょうか?

私の教え子の中に、中学時代は通知表がオール1で、しかも悪いことばかりして大勢の人に迷惑をかけていた者がいます。
その彼は、現在、会社の社長で会社をうまく経営しています。

彼の中学時代の通知表は何を表していたのでしょう?

学校時代の成績がその人の能力を表しているとは限らない

進学するとしたら、偏差値の高い学校がいいですか?
いいとしたら、なぜいいのですか?
学歴ですか?

(1)A校は偏差値は高くないが、卒業生の就職率もよく、社会で有用な人がたくさん出ている
(2)B校は偏差値は高いが、就職率は悪く、社会に出てからも活躍している人は少ない

(1)と(2)のどちらがいいでしょうか?

偏差値も高い、就職率も高い、社会に有用な人が多いという場合もあると思いますが、私は結果的に、社会に有用な人物が多く出ている学校がいいと思うのです。

では、どういう学校がいいのでしょうか?

それを一言でいうなら、よい教育を行なっている学校と言えるでしょう?

よい教育とは何か、これは非常に難しい問題です。
簡単に答えは出ません。

でも、はっきり言えることは、

(1)よい教育を行なっているかどうかは、現行の学力テストと言われるものではわからない

(2)学力テストや偏差値にかかわらず、卒業生が社会に出て活躍している学校は、よい教育を行なっているだろうと推察できる

ということではないでしょうか。

単純な考えで、教育改革が教育改悪にならないように

強烈なリーダーが、多くの国民の心を掴んで、ファッショに走った例としては、ナチのヒトラーは有名です。
そして、多くのユダヤ人虐殺を行ったわけです。

この日本で、政治による虐殺が起こる恐れはないですが、単純思考のファッショが台頭し、多くの有用な子どもの未来を抹殺することのないように望みます。

それには、大人の「変な煽動者」に注意すべきだと思います。

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posted by edlwiss at 14:20 | Comment(2) | TrackBack(0) | 教育問題
この記事へのコメント
「点数を気にすれば気にするほど、それが学校教育へのプレッシャーになって、点数を気にするあまり、点数を稼ぐことのみに学校の指導が過熱することに懸念を感じます。
それが、過度の競争を生むという不安なのだと思うのです。
それを{競争]=[良いこと]という単純思考で処理されたのではたまったものではないと思うのです。」その通りですね。

 私は学校教育の専門家ではありませんので、事例は私と子供たちだけです。でも、同じ傾向があるようですので、同じような環境育ちと言う条件によっているのでしょうが、局所的には正解です。貴方の論旨通りです。競争は中学卒業以来、大嫌いになりました。煽る言葉や脅しやお金で競争させる経営者から逃げ出してきました。仲良くしていただいて、趣味を一緒に語る経営者や上司のためなら頑張ってきました。

 社内競争や組織内競争は一般的に効果はない手法でしょう。効果があるのは、評価基準が明確な営業部門だけくらいかもかも知れません。学校や役人は人の管理を知らないのかもしれません。困ったものです。

 管理人様は私の言いたいことを一般的に説明してくれています。本当にありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。
Posted by tsuguo-kodera at 2011年10月11日 18:37
評価の仕方が妥当かどうか検討して見ることも大切と思います。

今問題の放射能のことでも言えると思います。

公表値を、我々は信じていますが、どう測ったかに目を移して見ることも大切だと思うのです。
Posted by dolce at 2011年10月14日 13:27
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