2012年03月26日

個人も団体も大切

私は毎月のように演奏会がある。
今月は3回で、まだ1回残っている。

演奏の形態はほとんどソロであるが、時にアンサンブルもある。

このところ、大所帯の吹奏楽やオーケストラでの活動はない。

先日はスーパーなどの店が集まった、○○タウンと言う商店街の中に設けられたステージでの演奏。

これは、時々依頼がある。

数人が交代でソロを演奏するが、最後に全員でという希望があるので、全員が演奏できる楽譜を作らねばならない。

わざわざ作曲をするのではなく、編曲をするのだが、毎回のように参加する人が違うので、参加者のパート(楽器)を聞いて、それぞれの楽器が活躍するように編曲するわけである。

わかりやすく言えば、一曲演奏する中でどの楽器にも華を持たせるということ。

演奏者が一応、音大卒ということであれば、楽器の機能、音域を考えて編曲すればよいが、知らない人やアマチュアの場合、技量がわからないので、前もって会って話を聞いたり演奏を聴いて、どの程度の難易で書くべきか判断する。

なぜ、こんなことを書くかと言うと、私は音楽に携わることで、教育に共通することを見出してきたからである。

みんなで何かをやるという時、リーダーは各人がみな生きるように配慮しなければならない。
人はみな違うので、それぞれ得意分野も違う。

kojin_syakai.jpg個性があるということである。

誰か「個性は持つべきか、持たざるべきか」と言った人がいる。

これは、頭がおかしいのではないかと思う。
個性を持つか持たないかを、自分の意志で決められるものではない。

みんな顔の違うのも個性である。

自分の意志で、自分の顔を作って生まれてくる人はない。

楽器もそれぞれ個性的である。また、それぞれの楽器の得意とするところ、不得意なところがある。

個性的なものを合わせるのは難しい。

反対に同種の楽器は合わせやすい。

例えば、弦楽器同士。

弦楽四重奏は融け合いがいいので、これに魅力を感じた大作曲家の曲が多い。
作曲家が円熟期に書いた作品も多いので、ただでもクラシックを敬遠する人にとっては、さらに難解だろう。

しかし、異種の楽器の集まりも魅力がある。例えば、木管五重奏。

フルート、オーボエ、クラリネット、バスーン、ホルンとみな違う楽器の集まりである。
それだけに、アンサンブルは難しいが、カラフルで魅力的という面がある。

歴史的に、このスタイルは大作曲家に支持され、いい曲がたくさんある。

しかし、各人の技量が低いとバラバラになって、とてもアンサンブルではなくなる。

昔、ある中学校がこの木管五重奏で出場したら「中学生が木管アンサンブルをやるべきではない」と言った審査員がいた。

それだけ、難しいということだが、私はそうは思わない。
今日では、中学生そのものの素質も高いし、指導次第で立派な演奏もできる。

スポーツでも中高生が活躍しているように、音楽の世界でも、あまり子ども扱いをしないほうがよいと思う。

ホルンだって、昔は「親子三代経たないと、一人前のホルン奏者は育たない」という言葉があったが、今はそういう時代ではないと思う。

ところで、楽器が違うと何で難しいの?
という人もいるかも知れない。

みんな、指使いを間違えないで演奏すれば合うんでしょう?

という人もいるかも知れない。

これを音楽の先生に説明するのは、まさに釈迦に説法だが、指使いを正しくしても音が合うとは限らない。

これは、Aという人間とBという人間に同じことを命じても、それぞれの結果が同じになるとは限らないということに似ている。

つまり、二人以上が同じことをするには、お互いの自己主張が強くては合わないということ。互いに譲り合うという気持ちが大切だということだ。

この譲り合い、他人に配慮するということは一人では学べない。
人数が多くなればなるほど、協調精神は大切になるのだ。

しかし、複数で何かをやるということは、反面、個性を殺すということにもなる。

だから、個人で演奏するということも大切なのだ。

これは集団でなければモノが言えないから脱して、一人でもモノは言えることの大切さに通ずる。

ということで、個人も集団も大切と言いたいのである。

どちらか一方にしか賛成しない人は、CPUが1ビットではないか?

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posted by edlwiss at 22:31 | Comment(1) | TrackBack(0) | 教育研究
この記事へのコメント
 またもや、その通りと感服させられました。日本サッカーの弱点と、スペインサッカーの凄さの違いを指摘されたようにも思えました。技術開発や新商品開発なら当然のことと自信を持って、吠えられます。今日もありがとうございました。
Posted by tsuguo-kodera at 2012年03月27日 07:41
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