2013年04月04日

文章が正しく読めない人はトラブルメーカー

文章を正しく読み取る。人の話を正しく聞き取れる。
これは人と人が繋がるための大切な前提であると言えます。

それは、出発点であるとも言えますが、ここでつまずいていては、それこそ話にならないと言うか、トラブルのもとになります。
だから、文章が正しく読めない人はトラブルメーカーであると言いたいわけです。

人と接する時「頭がいい」と感じるのも、書いてあること(要旨)を素早く正しく読み取れる人に会った時が多いように思います。
そういう人は、話の聞き方も上手である、つまり人が言わんとするところを正しく理解できる人であると思うのです。

他人の文章を理解するということは、国語科の問題ではなく、その人の背景にある教養が大きく影響しているようにも思います。

最近、私の身の回りでは英語に関する話題が多くなり、そういう関係で、英語に関心のある人たちだけで読解力のレベルアップをしようと、毎週、学習会を行なっているところに参加させていただきました。

英語雑誌を教材に訳を確認し合ったり、経済に関する英語の放送の聞き取りなどをしていました。

実際に外人が話しているような英文では、よくわからない発音がしばしば出てきます。

わからない理由は、発音していない文字があるからです。
発音しているとしても、微妙なものがあります。

そういった時、想像力が大切になります。
とは言え、まるっきり見当違いの想像ではよくないわけです。

正しい想像力のバックには知識、教養がものを言います。

その会では、米中の外交の話が教材でしたが、その中に卓球が出てきました。
卓球が外交に一役買っていたわけです。
理解を深めるために、卓球のボールがいかにして製造されるか、工場の生産工程もビデオで紹介されました。

集まった人たちの空気は、みなさん、独りよがりにならず、常に正しい方向に理解を求めてというものでした。

■独りよがりが問題を加速する

伝言ゲームという、言葉を伝達していくゲームがありますが、これはいくつかのチームに分かれて、ある言葉を人から人へ順に伝えていくゲームです。
最後の人が、自分にどういう言葉が伝わってきたかを発表し、はじめの言葉に最も近かったグループが勝ちになります。

このゲームの面白さは、言葉は人から人へ伝わっていくうちには、ずいぶん変わってしまうものだというところにあります。

ゲームなら楽しくてよいのですが、大切なコミュニケーションの場で、もともとの話の主旨と違っていてはトラブルになりかねません。

正しく読み取れない理由の一つに「独りよがり」というものがあると思います。
下記に、独りよがりが起こる構図を示します。
hitoriyogari_souzou.jpg

これは、現在討議されている話題から乖離してしまうというものです。

人は自分のイメージする世界に生きていますが、たまたま、その外にある話題に接した時、自分のイメージする世界のさらに狭い世界にあるものと、外にある話題のものが一致した時、話題を自分の狭い世界(つまり今話題になっている世界とは違う世界)に持って行って、勝手に話を展開してしまうというものです。

これらの問題に関するトラブルは、しばしば、元の話題の提供者から「私はそんなことは言っていません。どこにそういうことが書かれていますか」という形で現れます。

私にも経験がありますが「どこにそういうことが書いてありますか」の問い合わせに対して、返事のあったためしがありません。
おそらく、そう問われて、どこにもないということに気づくのでしょう。
それでも、気づく場合はまだいい方と言えましょう。

一番の問題は、当事者がそういうことを言っていないのに決めつけてしまう場合です。

■正しく読み取るための手立て

相手の主張を間違って解釈するということを防ぐ手立てのことです。

コンピュータ間の通信では、間違いがないように次のように行っています。
computer_tusushin.jpg

1.まずデータを送ります。
2.受け取った側は、認識したデータを送った側に返して「あなたの送ったデータはこれか」と確認を促します。
3.はじめに送った側は、返送されてきたデータと、始めに送ったデータを照合し、一致していたら「合っています」と返事をします。
4.確認のために照合を求めた側は「合っています」という返事があったら、受け入れます。

このようにして、データの受け渡しの間違いを防いでいます。

人の場合も、同様に「あなたの主張されることは○○ということですか?」と返して確認を求めるのです。
このようなことは、討論会などでアナウンサーが行っています。
学校でも、このようなやり方を意識するといいのではないでしょうか。

■正しく理解できたかどうかの確認例

私は先のブログ記事向こう岸に何かいいことがあるよでは、学力と言っても何なのかわからないということを問うために掲載しました。

学力がアップすると言っても、何かいいことがあるよと言っているみたいで、実体がわからないと言っているわけです。

向こう岸にあるものについては何も言及していないわけです。

「いいこと」ってどんなことなのか回答してほしいと言っているだけです。

「○○へ遊びに行こう」と誘ったとき「どんなものがあるの?」と聞かれたら、具体的に「ジェットコースターがある」などと答えるべきです。

聞いている方は、行き先がいいとか悪いとか言っていないわけです。

もし向こう岸に何かいいことがあるよを読んでくださった方がいるとしたら、あなたの解釈はいかがでしたでしょうか?





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posted by edlwiss at 12:23 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
「もし向こう岸に何かいいことがあるよを読んでくださった方がいるとしたら、あなたの解釈はいかがでしたでしょうか?」

 私への問いかけとは思えませんが、この一文に対して黙っていられなくなりました。私は上記のリンク先の過去の記事に、恐れ入谷の鬼子母神、合点したやの広徳寺、でした。
 この記事のように、最近、管理人様の記事に対して、少しの異論も無いとき、当方はコメントをしていませんでした。
 これからも経験談や書籍の紹介をいただけたら嬉しい限りです。でも、アマゾンで買うのも受け取りが面倒、お金も残り少ない、暇も無い、体力もめじからもない、無色の定年退職者ですので、たとえ管理人様が、些細な経験談と自己評価していても、ぜひ、経験から得られた知見の開示があれば、なお嬉しく読めると思っています。
 これからもよろしくお願いいたします。
Posted by tsuguo-kodera at 2013年04月05日 10:21
言う以上は「そういう自分は何なのだ」と言われたくないので、自らも勉強はしなければならないと思っています。
そして、批判に対しては謙虚に受け止めたいと思っていますが、中にはまるっきり見当違いもありますが、それはそれとしておくつもりです。

今後ともよろしくお願いします。
Posted by dolce at 2013年04月07日 22:24
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