2014年02月09日

個人主義のすすめ

kojinnsyugi.jpg折にふれて書いているが、もっと「個人」というものを大切にすべきと私は言いたい。

私は長く、吹奏楽やオーケストラに携わってきたが、こういう音楽には国民性がよく現れると感じている。
吹奏楽と言えば、吹奏楽コンクールがある。
その審査講評でよく言われるのは「大勢で演奏する時はいいが、少人数やソロになると不安でこころもとない」ということである。

演奏することは緊張感が伴うので、人数が少ないほど演奏者は不安が増して、こころもとない演奏になるのが当たり前と考える人がいるかも知れない。

しかし、アメリカ人の演奏を聴くと、決してそうではない。

アメリカ人の場合、むしろ、少人数や一人の時に張り切って演奏する。

かつて、三重県の合歓の郷ではY社の主催で、毎年、指導者講習会が開かれていた。
その時は、日米の団体が招待されていて、演奏を聴いたが、アメリカのバンドと日本のバンドの特徴がよく表れていた。
(音楽を通じてこういう話をするのは、活動を通じて観察しやすいからで、私が音楽に憧憬が深いからというわけではない。私の音楽は小学校で習った音楽の延長であり、趣味である)

私はこのことに注目して、人の行動を観察してきたが「赤信号、みんなで渡れば怖くない」に代表される行動が日本人の国民性ではないかと思うようになった。
もちろん、私は調査機関をもっていないし、日本人全部を調べたわけでもないので、断定はできない。
それでも、狭い自分の生活圏ではあるが、そうなのだと思うことは多い。

とにかく、日本人は大勢になると強くなるのではないかとの印象を強くしている。
これは「大勢でないとモノが言えない」ということに通じる。
個人が特定されないと強気になるという意味では、匿名のブログも心理は同じと思う。

大勢すなわち集団の強さは、しばしば個人を犠牲にすることがある。
そのいい例が、先日報道されたエレベーター事故の調査委員会の報告である。
事故調査委員会という大勢(集団)が個人の尊厳を踏みにじったと私は思っている。
(現在、安全に稼働しているから、原因調査はもう必要ないというのは、全く個人をバカにしている。息子を亡くした親の無念を想像すると怒りがおさまらない)

大勢になると強いというのは、こうして組織を使って個人を踏みにじるという形で出る。
また、責任を問われる時は個人は徹底的に晒し者にされ逃げ場もないが、組織の場合は責任の所在がウヤムヤになる。
トップが責任をとって辞職するという形はとるが、それは形式的なことだけであって、後に辞職したものが天下りしたり、出世したりしている。
(社会保険庁の年金のでたらめ管理はいい例で、あれほどのことをしておいて、誰も責任らしい責任をとっていない)

エレベーター事故の原因調査をしないで、遺族を無視するのはいじめと同じだと思う。

個人主義のあるべき姿は、他人という個人を大切にすることであり、そういう感覚がないからいじめも起こったりするのではないか。

善意の傘は、誰かわからない他人という個人が困ることを想像し、行っていることであり、こういう心が社会に広まれば、住みやすい世の中になるだろうと思う。

組織を守るために、個人を潰してはならないと思うのだが、日本には根強いこの伝統が残っているような気がしてならない。

主人のために、身を呈して交通事故から守ったという犬の話を聞いたことがある。
犬の祖先はオオカミで、オオカミにはもともと自分より組織(集団)を守るという血が流れているかららしい。
ネコにはそういう行動はないようだ。

もしかして、日本人には犬と共通するDNAがあるのか?





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posted by edlwiss at 19:54 | Comment(2) | TrackBack(0) | 教育研究
この記事へのコメント
 生物である人は生まれたときは裸、快不快しかありません。それが親を初めとして環境から学びます。そして死ぬときも裸、快不快しかありません。
 集団で生活するから個人の比率が減るのでしょう。裸なら個しかありません。
 小学校は集団の中の個を育むところかも。個を育みすぎた私は集団の中では難しいのです。
 また愚痴になりました。失礼しました。
Posted by tsuguo-kodera at 2014年02月10日 08:06
tsuguo-kodera 様

企業で活躍してみえた時は、集団と個人の間を問われることも多かったと想像します。

私は文章でも示したように、音楽を通じて個人と集団の調和を学びました。

今も実践中ですが。

教える対象は20代〜40ぐらいの大人。
聴衆は年のいった人が多いですね。

その人たちとの出会いで学ぶことも多いです。
Posted by dolce at 2014年02月11日 00:59
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