2014年02月26日

貧困の連鎖

この国のことで気になることの一つに貧困の連鎖がある。
子どもたちの将来が気になる。

私の育った頃は、家は貧しくても国立大学だったら、親にほとんど負担をかけずに卒業できた。
ところが、今はそういうことが不可能な時代だ。

シングルマザーも増えて、子どもを二人抱えて、月10万円そこそこという母子家庭が増えている。
また、そういう親に限って労働時間も長くなっているから、子どもとの時間が短くなっている。

問題は、教育費がかかるようになっているので、収入の少ない家庭の子どもは勉強して、進学して貧困から抜け出る手立てを塞がれていることだ。
だから、貧困は依然として貧困という、貧困の連鎖を断ち切れない。

【参照】
第2期教育振興基本計画、教育予算のOECD並水準を断念、財務省反発で第2期教育振興基本計画、教育予算のOECD並水準を断念、財務省反発で

日本の教育費は、比較可能な31カ国で最下位。高等教育分野だと日本は0・5%で、OECD平均(1・1%)の半分に満たない。

教育への公費 日本また最低

■子どもを取り巻く環境の悪化

今や日本の子どもの6人に1人が貧困という状態だ。
しかも、貧困状態を抜け出る手立てが閉ざされている。
給食制度が、1日1食を保証するのはせめてもの救いだ。
家庭で親一緒にいる時間が少ないのは、精神的安定感を欠くことになる。

子どもが一番精神的に落ち着いて学習できる場所は、台所だそうだ。
そういえば、学習机がある家庭でも、子どもはそこで勉強せず、台所へ用具を持って行ってする。
それは、台所には母親がいるからだ。
その母親が、仕事で帰宅が遅いので、常に子どもの心は不安定。

中学生になると、勉強のために離れを作ってやる親がいるが、私の経験ではこれで勉強をよくやるようになった子どもを見たことがない。
それどころか、夜、部屋を抜け出し連れと深夜徘徊をするという例を見た。

学校で頼りになる大人は先生だが、その先生もどうかすると変な人がいる。
変と言っても、個性豊かで変わっていると見られている人はいいが、いわゆる変態や頭のおかしい人がいるとしたら大変である。
精神的に病んで休職する先生が、年間五千人ほどいるという。
休職者がそれぐらいいるということは、予備軍もいると考えられる。
本当は休むべきなのに、惰性のように勤めている教員を私は知っている。
授業にならないので、子どもは先生を無視して勝手に自習をしている。

先生にとって教科の専門性、教え方の上手下手も大切だが、それ以前に、おかしくない人がいることの方が大切だろう。

職員室に放火した先生もおかしいが、刑事事件になったとしても、精神鑑定が要求され、普通ではないと判断されたら刑事事件にはならない。
罪にならないということだが、その代わり治療をすることになる。

■教育への投資減は国の将来を暗くする

コスタリカは国家予算の20%を教育費にあてるということが、憲法に定められているそうだ。
あまり紹介されることのない国だが、住んだことのある人の話では、教育に投資している効果は感じるとのこと。
田舎道を歩いていると、農作業をしている人が「これ持っていくか?」と声をかけてくれたという。
車が通りかかると「乗って行くかい?」と誘ってくれたそうだ。
そして、翌日にはその人が家まで迎えに来てくれたという。
教育は国民の知恵を高め、GDPを増加させるが、それだけでなく、心を豊かにする。

今の日本は若者で正社員になれない人も多く、収入も少ないので年金保険料を払う余裕がない。
それでも、若いうちはいいだろうが、年金保険料を払っていないので、将来年金がもらえない。

今でも、年金は十分と言える人は多くないだろうが、将来は年金ゼロという人たちが増えると予想される。
これは、治安の悪化をもたらすだろう。

どこかに、この国の希望を見出したいが、どうみても良くなるとは考え難い。

子どもの未来、若者の未来にについて、政治家は真剣に考えているか?




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posted by edlwiss at 21:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | 教育問題
この記事へのコメント
 素晴らしい警鐘をありがとうございました。
 付言しますと、連鎖には負帰還と正帰還があります。昔は負帰還が多いと言われていたのですが、私は教育も経済も正帰還が強いと思っています。
 インターネットがまだ専門家だけの世界だった20年以上前、ネット社会は正帰還の強い蜂の社会に似てくると言っていたアメリカの編集長がいました。
 日本はその面で世界の先頭を走っているのかもしれません。遅かれ早かれ、世界中の国々で起きてくると思います。赤信号皆で渡れば、皆地獄かも。
 赤信号、安全確認は個人。やはり個性尊重の教育しかないのかも。我田引水で失礼しました。
Posted by tsuguo-kodera at 2014年02月27日 05:04
tsuguo-kodera 様

おはようございます。

今日、こちらは暖かいです。
自宅の裏は桜の名所なので、またその時期が近づいてきたなと思います。

場所をとるように命じられたサラリーマンの、争奪戦も近づいてきたということです。

でも、日本は桜を楽しむ心の余裕を持てる人が少なくなってくるのではと心配です。

Posted by dolce at 2014年02月28日 09:00
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