2014年07月14日

縁の下の力持ち

オーディオの世界は、昔はアマチュアが家電メーカーを上回っていました。

メーカーは製品を商品として出す時、いかに安く所定の性能を出すかという設計をします。
利益を出すためには当然と言えるでしょう。

それに対して、アマチュアの場合は採算を度外視できますから、贅沢な設計ができます。
例えば、真空管の時代にあっては、ラジオを作る場合、トランス(変圧器)は最も高価な部品の一つでした。
そのため、トランスの規格は必要最小限のものでした。
コストを抑えるためには、やむを得ないことでした。

アマチュアの場合は、ギリギリの選択をせず、必要条件の3倍ぐらい余裕を持ったトランスを使ったりしました。
メーカーからしたら、かなりオーバースペック(過剰)に見えていたと思います。
ところが、この余裕が音の良さにつながり、音の良いオーディオは常にアマチュアの天下でした。

日本人も次第にお金持ちになってくると、贅沢なものに手が出せるようになってきたころ、アマチュアの作るものに指を加えて見ていたメーカーも本腰を入れるようになってきました。

それでも、当初は電源は必要な電気さえ供給できればよいとの考えからは、抜けきれなかったように思います。
それが、メーカー間の激しい競争が起こってからは電源の大切さに関心が高まるようになりました。

バブルとも言えるアンプ作りの競争がありましたが、私の家にもその頃作られた中古のアンプがあります。
アンプの総重量が27Kgですが、その重量のうち15Kgが1個の電源トランスの重さです。
このメーカーは技術誌で「アンプの音質を左右するものは」との質問に「音質の70%は電源で決まる」と答えています。

電源はコストばかりかかって、モノを言わない地味な存在です。
しかし、すべてを支える大きな存在です。

私はこの電源を通じて、地味だが全体を支える重要な存在というものに、無意識のうちに関心が向くようになってきました。

すると、人が働く場面でも、目立たないが、支えている大切な人がいることに、目が向くようになってきました。
優秀な企業はそういう人材を大切にしているように思います。

かつて相当な売上を続けていたスーパーは、社長が交代してから、みるみるうちに転落していきました。
私がハッと思ったのは、社長が変わってから清掃員の扱いが粗末になったことでした。

学校においても、優れた指導者は地味な方に目が行っているような気がします。
すばらしい授業を行った陰に、それを支えていた人たちがいたはずです。

自分一人の力で、勝利投手になったのではない、に似ています。

ゴッホも、ほとんど絵は売れなかったといいますが、そういう彼を支えて絵の具を買って与えた兄さんがいたという話があります。

リコーダーに関心のある方→コリーナミュージック


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posted by edlwiss at 22:09 | Comment(2) | TrackBack(0) | 教育研究
この記事へのコメント
 今日の記事も色々なことを考えてしまいました。頭が活性化する記事をありがとうございました。役に立たない付言、少しさせてください。
 まず、良い管理は逆ピラミッドだと言う説明です。上司は部下を支える人、管理職は所属員のサービスマンだと言う考え方です。
 これも結構難しいのです。所属員がしたい事がないと、それが組織に必要なことを言わないと成り立たない考え方です。
 私は、優秀な上司は旗を立てたら動かない、のが良いと考えています。思い電源ですね。所属員のやる気の源です。
 これも結構難しいのです。会社はビジネスが上手く行かないとせっかちに上司の上司を交代させてしまいます。交代を2回ほど失敗し続けると、上手く行っていた大会社もあっという間につぶれてしまいます。3年で様変わりした例をいくつか思い出しました。
 学校も同じですね。校長が好調でないとどんどん悪くなりますね。でもつぶれません。不思議ではないですが、説明は割愛させてください。
 結論だけ。良い管理システムがないと生徒さんが不幸ですね。残念な人生を送ることになるでしょう。もっとも管理人様の教え子は皆さん良い人生を送っていると推察しています。
Posted by tsuguo-kodera at 2014年07月15日 04:26
>私は、優秀な上司は旗を立てたら動かない、のが良いと考えています。思い電源ですね。

いや、優秀な電源だと思います。

D.C100Vを出力すると決めたら、この電圧を安定に供給し微動だにしないのが理想の電源ですから。

フラフラする電源は、右往左往する情けない上司です。

>校長が好調でないとどんどん悪くなりますね。

頭の干からびた校長がいるのは、元からそういう人が校長になったのか、だんだんそうなったのかどちらでしょう。

石像でも置いておいたほうがよくないかと、思うことがあります。
Posted by dolce at 2014年07月15日 22:53
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