2014年07月24日

「さすが先生」とは

指導計画に従って、教科内容を児童生徒に、口頭で語るなり文書で示すだけなら、それはただの伝達者に過ぎない
そこには先生としての専門性は何もない。

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ただの伝達者でよいなら、特に何年もかけて教育学を学ぶ必要はない。
しかし、先生というからには、先生としての専門性があるはずだ。
では、先生としての専門性とは何だろう。

先生の活動に「教える」ということがある。
「先生が教える」とはどういうことだろう?
例えば「漢字を教える」とは、漢字が読める、漢字が書けるようにすることである。
「平泳ぎを教える」とは、平泳ぎの説明をすることだけでなく、平泳ぎで泳げるようにすることである。

「教える」ことの中身には「できるようにする」が含まれている。

■目標と目標を実現する人とは別の話しである

「日本サッカーを世界一にする」とは目標であり、目標を実現するために請け負う人が監督である。

教育目標を実現するための請負人が、先生である。

■先生は自分の方法で目標の実現を考える

ヘレン・ケラーの先生、サリバンは三重苦のヘレン・ケラーの教育を請け負い、独自のやり方で教育を行った。
ヘレン・ケラーがどのようにして、三重苦の壁を乗り越えたかは、ヘレン・ケラー自身の人間性とサリバンの考えた教育法の双方の力と言える。

先生は対象となる生徒の人間性を捉え、自身のアイデアを駆使して教育をずる。
これが先生の教育活動であり、専門性と言える。

国民は、先生の専門性に対して給料を払っているのであって、単なる伝達者に給料を払う気持ちはないだろう。

■やる気のない児童・生徒はどうにもならないか

スーパーに並べるトマトなら、実ったトマトを選別し、商品に適するかどうかを判定するのだが、公教育の先生の仕事は児童・生徒を選別することではない。

全ての児童・生徒の可能性を見出し自己実現できるように、導くことが先生の仕事である。
だから、学校の宣伝となる目立つ子どもを集めることではなく、一般人が、指導のしようがないとあきらめるような子どもを「信じられない」と言われるほどにすることこそが、先生の専門性である。

本来、人は向上心、好奇心、知的欲求を持っているものと考え、それが見えないと感じた場合は、何か問題を抱えていると考え、そこから教育を考えるのが先生である。

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本日は、プロ教師にとっては、釈迦に説法なことを書いてみた。
(対する、意見、感想は歓迎します。私は質問されても怒りません)

もし、釈迦に説法ではないとしたら、その人はプロ教師ではないということ。

なお「プロ」とは「それで生活の糧を得ている仕事をする人」と「専門的に優れている人」の2つの意味があるが、本日の話は、後者のプロ教師の意味の話である。


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posted by edlwiss at 23:16 | Comment(2) | TrackBack(0) | 教育研究
この記事へのコメント
 言やよし。実践あるのみ。さてそこで諦めず教え続けることができる理由はなにか。多くの先生が挫折する中で続けられる人の個性は何か。
 人間性、プロ根性、専門知識、経験、創造性などなど大事なものは数あれど私にはどれだとは言えません。
 ただ自分は人一倍好奇心があり、獣のような子供や生徒さんに育った環境に興味が湧くからかもと思っています。悪く言えばやじうま根性です。
 酷い学校ほど好奇心がわくのです。そんなわけで面白そうな公立中学で教えてみたい、そんな生徒さんが多い塾で教えてみたいと思うのです。
 だから私は自分はプロでない、アマチュアと思っています。お金も必要経費以外はもらってはいけませんね。
 プロとして、コンピュータと創造性を学童に教えてみたい気がしますが、環境もあり無理な考えだと悟りました。戒名の実行は真には無理だと言うことです。
 南無阿弥陀仏。
Posted by tsuguo-kodera at 2014年07月25日 04:40
「馬が水を飲む気にさせる」のも教師の仕事だと、私は思っています。

母親は、子どもが嫌いなピーマンを、どうしたら食べてくれるかと、料理の工夫をしたりします。

「ある時期」までは特にそうだと思います。

>酷い学校ほど好奇心がわくのです。

教師の方もファイトが湧くべきですね。
Posted by dolce at 2014年07月26日 00:33
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