2014年08月24日

やはり教育は情熱です

先輩にたいそう音楽の好きな人がいた。
彼は音楽科を卒業し教員になったが、赴任した中学校で15人ほどの生徒を集めて吹奏楽部を作った。
部活であるが、彼にとって音楽を教えるということは、授業の延長でもあった。
部活は授業ではできないことができるという魅力もある。
吹奏楽というアンサンブルを、何年もかけて育てていくということは、部活動でなければできないだろう。

彼はとにかく、できる時間はすべてというぐらい熱心に指導した。
親戚の葬儀があった時、彼は年休をとったが、葬儀が終わると学校にかけつけ指導をした。
吹奏楽部はたいそう上手になったが、ただ上手という言葉だけでは表せない熱気が演奏から伝わってきた。

ただ部活をやっていると言うだけでなく、生徒たちは人生に大きな影響を受けたと思う。
それは、その後の生徒たちの生き方を見てもわかったことだ。
たかが部活動と言う人がいるかも知れない。
だが、先生の寸暇を惜しまないひたむきな情熱によって、中学生時代という難しい時期の勉強や生活指導の問題を中学生たちはたくましく乗り切って行った。

活動と言えばコンクールがすべてではないが、代表となって勝ち抜いて行くと、最後は10月、11月、時には1月の大会ということもある。
代表にならない学校は8月ぐらいで終わってしまうので、こちらの方が勉強時間はたくさんあるのだが、代表校になって勉強時間が少なくなる生徒がよく勉強するというのもおもしろい現象だ。
保護者からも文句が出たということを聞いたことがない。

別の学校でも、熱の入っている先生は、授業が終わるとすぐに練習に向かう。
ところが、ある日、学校を訪れてみると授業が終わった後、先生が職員室で他の先生たちと雑談しているのを見た。
生徒が自分たちで練習をやっていて、しばらくして先生が行くのだ。
こうなると、この学校はだんだん下手になっていく。

スポーツのことはわからないが、音楽の練習では、特に基本が大切なうちは目を話すとすぐ自己流になる。
自己流の練習はやらないほうがマシである。
なぜなら、自己流の悪い癖をつける練習をやることになるからだ。

私がテストの採点が嫌だと言った理由には、こういうところがある。
試験が終わると、直ちに生徒は開放された気分になって伸び伸びと部活に励む。
先生はその間に忙しく採点をしていることになる。
こういう時の練習は、どんどん自己流が進むことになる。
それで、この問題を解決するために、私はマークシートの試験を導入した。

つい、私ごとになって恐縮。

勉強はすべての教科を、あたかも栄養食のようにやるのがいいように見えるが、人間は「心で動く部分」が大きい。
だから、中学生時代のような多感な時に、何でもいいから情熱を注いでくれる先生に合うことは大切なことではないか。


リコーダーに関心のある方→コリーナミュージック


教育に情熱を



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posted by edlwiss at 23:02 | Comment(2) | TrackBack(0) | 教育研究
この記事へのコメント
 いやー、その通りでしょう。勿体ない記事です。本にしませんか。(笑い)
 でも、実は私は子供が情熱をかけてするテーマがあれば、それが公序良俗に反しておらず、熱心に精神を集中させるテーマであれば、読書でも、バドでも、彼女と遊んでも私は良いと考えているいい加減な昔ものです。
 昔私の学校に顧問なんて肩書はあっても、全部生徒の自主的活動でした。先生はひたすら教科を教え、生活指導をされていたようです。
 だからが昔に戻れと言うのもいけませんが、部活とクラブ活動は別の条件でもいいのではと思っているのです。クラブに顧問の職があるのがいけないのでは。生徒の自主的な創造性に富んだクラブ活動もあるはずです。責任主体が生徒会にある活動です。顧問はいないで。
 何せ私は指導をされるとできなくなる子供でした。今でもそれに近いのです。だからこそ子供に創造性の開発をさせてあげたいのです。最初の要件は子供も大人もホウレンソウだと思います。
 信念を披露させていただける管理人様に感謝しています。ありがとうございます。
Posted by tsuguo-kodera at 2014年08月25日 04:26
おはようございます。
tsuguo-kodera さんは、いつもお目覚めが早いですね。
私も早寝早起きをと思っていますが、なかなかできません。

前にも書きましたが、基礎・基本を定着させる間は「強制(矯正)」です。
基礎・基本つくりをしっかりしておくことが、生徒の将来の幸福につながります。

基礎・基本を踏まえた上では、生徒自身の、なるべく自由な活動をさせたわけです。
基礎・基本はシンプルで、生徒にとってはつまらないものではないかと思っていましたが、実は基礎・基本をしっかりやった方が生徒は音楽を好きになりました。
これは、どこで実践しても例外なしでした。

スポーツでも同じだと思いますが、指導者がいつも口うるさく言うわけではなく、間違った方向になっていないか見ているということです。

生徒は、かえって安心して練習に取り組みます。

>何せ私は指導をされるとできなくなる子供でした。

こういう生徒もいましたね。
後にプロデビューし、大学教授兼国際的な演奏者で活躍している者もいます。

指導者の大切なことの一つに、生徒の「芽」を摘まないことだと思っています。


今日は同窓会で一泊します。
同窓会と言っても、先生の同窓会です。
幹事なので遅刻禁物です。

Posted by dolce at 2014年08月25日 07:15
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