デジタル技術が進歩して、録音も楽になった。
では、CD制作も楽になったかと言うと、楽になったと言えるが、やってみたことのない人にとっては簡単とは言えないだろう。
知ったかぶりをし、何にでも口を出したがる人は簡単に言う。
そういう人には、やってもらうに限る。
「私、お茶でも出しますから、お願いします」
と頼んでみよう。
今日では、録音はデジタル録音機を使うだろう。
片手で持てるデジタル録音機でも、かなりいい音で録音できるようになった。
カセットテープは未だ根強い人気があるので、まれにはこれをCDにして欲しいという要望があるかも知れない。
どちらにしても、でしゃばりの人は「そんなの簡単だよ。パソコンにつないで、CD-Rに焼くだけだよ」と言うかもしれない。
でも「言うは易く行うは難し」です。
知人に、知ったかぶりをする人がいます。
彼は話がうまいので、人はすぐ信じます。
結局、頼まれてしまって後に引けなくなり、こっそり他人に依頼するのが常という感じです。
前置きが長くなりました。
先生をやっていると、音声データをCDにする必要が出てくるかもしれません。
では、実際どうやるのか、一つの例を挙げてみます。
1.録音テレビでニュースを放送していると、記者が手のひらに収まるような録音機を持っています。
会話の録音なら、あのての録音機でもいいと思います。
しかし、音楽を録音するとなると、それなりの録音機を使った方がいいでしょう。
録音の質を決める要素は、デジタルですから、方眼紙を想像すると縦軸目盛に当たるダイナミックレンジ(音の大きさの幅)であるbitと横軸目盛に当たるサンプリング周波数(Hz)が支配します。
CD並の音質を求めるなら、16bit、44.1KHzにします。
つまり、CDの規格と同じにするわけです。
もう一つ大切なのは、音声データの形式です。
これは「リニアPCM録音」という録音形式を選びます。
リニアPCM録音とは、録音データを圧縮しない方式の録音です。
音楽ではMP3という圧縮方式が、よく使われていますが、CD作成を前提にこの方法を使うとやっかいです。
メモリはたくさん必要ですが、圧縮しない方式を使いましょう。
具体的には、Windows標準の圧縮しない方式の
WAV形式を使いましょう。
と言うことは、CD作成、音楽録音と言った場合、WAV形式(リニア形式)で録音できないデジタル録音機は選択外と言うことです。
2.取りなおしのきかない録音写真でもそうですが、入学式の記念写真のようなものは取りなおしがききません。
音楽会の録音もそうです。
こういう場合は、電源とか機器の故障、録音メモりの不足などに注意しておかねばなりません。
3.編集経験のない人は、録音データをすぐにCD-Rに焼き付ければよいように思うかもしれません。
しかし、そのように作ったCDは、せっかく作っても非常に利用しにくいものになります。
(1)録音レベルの調整
通常のデジタル録音は、最大の音量が100dBです。
100dBを超えると歪みます。
だから、このレベルを超えないように録音しますが、歪みを恐れて弱音の連続になると、つまらない音になります。また、聴くときにボリュームをかなり上げなくては聞きにくいのもよくないです。
それで、はじめに録音した音を最適な音量にします。
これを
ノーマライズと言います。
(2)トラックナンバーをつける
CDに録音されている曲には、曲ごとに番号がついています。
これがトラックナンバーです。
録音したままのデータには、このトラックナンバーがありませんから、これをつける必要があります。
あわせて、不要な部分を削除する必要もあります。
私はこの作業をする時には、SONARというDTP(DAW)ソフトを使っています。
編集が終わったら、曲の順番ごとにCDに書き込むデータとして書き出します。
この時、CDと同じ規格の16bit、44.1KHzにします。
これを間違えるとCDができません。
(もっとも、どんなデータもCD規格に修正して書き込んでくれるソフトがあれば別ですが)
(3)書き出したデータの微修正
CD用として書き出したデータは、このあと、CD-Rの書き込み機(ドライブ)でCDを作成することができますが、一つ一つのデータの前後には、観客のざわめきや余計な拍手が入っていたりします。
また、前後に無音部分を足したい場合もあります。
こういう時、私は
SoundEngine(無料=個人使用)というソフトを使っています。
ここまでできたら、パソコンの書き込みソフトとドライブを使って、CDを完成させます。
(4)CDのレーベル印刷
試聴できるCDが完成しても、真っ白なCDでは何が入っているのか、何番目に目的の曲が入っているのかわかりませんので、中身がわかるようにCDのレーベル面に印刷します。
手書きという方法もありますが、見た目にもよくないし、曲数が多いと手書きは困難です。
写真は最近作ったものですが、34曲もあるので、手書きは無理です。
レーベル印刷のできるプリンターで、印刷しましょう。
なお「CD」のロゴ(DISK)も入れた方がDVDと区別できていいと思います。
CD制作はめんどうなようですが、こういうことを「若い人」に任せて実践をしないと頭も退化するのではないかと思います。
専門家も頭の働きの低下は、年のせいではないと言っています。
「使わないものは衰える」と言っています。
要領がよくなって、仕事を若い人に負わせるのは、少しも得ではないと思います。
そのつけは、年とともに増してきます。
口だけ達者で「空論」を言っていると言われないようにしたいものです。
リコーダーに関心のある方→
コリーナミュージック教育に情熱を


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